心語(こころがたり) - カネナリさんのブログ

歌詞や歌の創作とか、持病の心臓病とか、備忘録的な雑記を思いのままに。

気怠い毎日を乗り切るために心がけている3つのこと

今日も今日とて、ダルくてね。

 

特発性拡張型心筋症という病気になってから、とにかくダルさとの闘いです。闘いというか、これはもうむしろ生涯ついてくる腐れ縁の悪友のようなものです。生涯の悪友、「倦怠感」。

 

この倦怠感に身を任せていたら余裕で4時間くらい無駄にできますし、かといって、体に鞭打ってこの悪友を全否定するような生き方をすれば、体力がミジンコ程度の私はすぐに体調を崩してダウンしてしまいます。

 

なので、私-体力-倦怠感、この三者は適度な距離感でやっていく必要があります。

 

そんな私が病気特有の倦怠感とうまくやっていくために心がけていることを独り言として残しておきます。この独り言が誰かのお役に立てれば幸いです。

 

①100%活動しようとしない

生涯、倦怠感が付きまとう身となると、とにかく動作がしづらいです。私は特発性拡張型心筋症になって病気が進行してからは、低血圧のために朝はなかなか起きられなくなりましたし、正直、動作も人より遅いです。なので、世間一般の人(健常者)ほど動けるかというと、そうではありません。

 

健常者ほど動くのは無理なのですから、健常者と同じように100%フル活動できる前提で予定や計画を進めてしまったら、計画が破綻してしまいます。破綻するとはつまり、計画に何か予期せぬ出来事や遅れが生じたときに、取り返しが効かなくなるということです。

 

健常者ですら、計画段階で予定を100%詰め詰めにすると破綻リスクが上がりますからね。計画を円滑に進めるためには、計画段階の予定を80%ぐらいに調整することが大切です。いったん80%程度に調整しておいて、余剰分の20%で計画がうまくいかなかったときの補填をしたり、余った時に残りの時間で追加の予定をこなす。計画の中に、計画がうまくいかなかった時のための時間を設けることが計画を破綻させないコツとも言えるわけです。

 

健常者で80%程度に調整することがベストならば、倦怠感が悪友の我々は60%ぐらいがベストと見ていいでしょう。

 

「100%フル活動したい!」という意気込みは大切です。私もかつてはそうでした。ですが、気持ちが空回りして体をいじめてしまっては、結局、持続的に結果を出せる状態は作れません。消耗して浪費する私の時代は終わりです。時代は持続可能な世界、サスティナブルな私、SDGsな私を求めている…はず!

 

…ということで、100%の理想を1度諦めて、80~60%程度の計画を全力で遂行する。これを信念としてみることも大事かな、と思うようになりました。

 

具体的に言うと、世間一般の人(健常者)の活動時間を、わかりやすく仕事時間と考えましょう。世間一般の人の仕事時間が8時間ならば、その80%は約6時間60%は約4時間です。なので、基本的に私の活動時間は4~6時間で計画するようにしています。

 

もっと言うと、ミジンコ並みの私の体力は3~4時間しか持たないので、3~4時間に一度は15~30分程度の休息を取るようにしています。お恥ずかしい話ではありますが、それが持続可能なレベルでの今の私のベストです。

 

②自分へのご褒美を予定に1個組み込む

生きることは試練であり、試練を乗り越えることこそが魂の成長である。…とかなんとか、ウンタラカンタラ言われたりします。ですが、私、思うのです。

 

試練ばかりではこの世はただの生きる地獄だし、否定ばかりしていたら「生涯を人生ネガティブキャンペーンで終わる人」じゃないですか。成長は大事なことですが、真面目さと自虐、謙虚さと自己否定をはき違えて生きてしまうことは存外恐ろしいことなのです。成長どころか、自分をボロボロにしていく可能性すらありますからね。

 

なので、人には時に人生の「旨味」も必要。それが例え目の前のニンジン的なものだとしても。旨味があるから頑張れる。推し活があるから辛い仕事も乗り越えられる。むしろ、辛い仕事は甘美な推し活のためのスパイス。甘みと辛味のバランス。スイーツに意外と欠かせない塩味。そんなもんかと。(どんなもんだよ)

 

ちなみに私は特に推し活はしていませんが、過去記事『今日の一つ』でも紹介したのように、「一日にやりたいことを一つ決める」ということを実践してみております。

 

やりたいことが仕事に組み込めるものであれば活動時間に組み込みますし、仕事と関連の無いことであれば、余剰時間の範囲内で組み込みます。とにかく、1日1回は自分のやりたいことを組み込んで、充足感を高める工夫をしています。

 

 

③物事の優先順位をつける

計画段階での予定を60~80%に調整するということは、雑に言うと「出来ることが限られる」ということでもあります。計画の中に先ほどの「自分へのご褒美」も盛り込むならなおさら。計画の中で出来ることって案外少ないものです。だからこそ、私たちは計画というものが己の理想に反していかに進みにくいものなのかを思い知る必要があるのかもしれません。

 

なので、計画を進めるにあたって優先順位は必要です。

 

とはいえ、優先順位ってどうやって立てていけばいいの?というのが、優先順位を付けられない人の悩みなわけで…。かくいう私も聖人君子ではありません。むしろ逆の方に近い生き物ですので、優先順位を付けるのは苦手だったりします。

 

それでも、計画を円滑に進めるにあたって、私はなんとなく5段階に分けて優先順位を付けております。私が優先順位を付けるポイントは、①期限の有無/②必要性の有無/③やる気の有無です。

 

 優先度SSS:期限が有り、その期限が近いもの

      (期限:◎/必要性:◎/やる気:不問)

 優先度A  :期限が有るが、その期限が近くないもの

      (期限:〇/必要性:〇/やる気:不問)

 優先度B:期限は無いがいずれやれねばならぬもの

      (期限:×/必要性:〇/やる気:不問)

 優先度C:期限は無いしやる必要も無いが自分がやりたいもの

      (期限:×/必要性:×/やる気:〇)

 優先度D:期限は無いしやる必要も無いし自分もやりたいくないもの

      (期限:×/必要性:×/やる気:×)

 

結論から言うと、優先度SSS~Aは「積極的に行うもの」、優先度B~Cは「時間があれば行うもの」、優先度Dは「積極的に排除していくもの」になります。

 

私の場合、優先度SSS~Aは活動時間内に盛り込むようにしています。こちらは体調が悪くてもなるべく遂行するようにします。優先度B~Cは余剰時間で無理のない範囲で行うようにしています。体調が悪い時は遂行せずに、体調回復を優先にします。優先度Dは、自分には要らないものなのでやらない努力をしていきます。

 

例えば、仕事なら仕事での重要案件は優先度SSSなので、確実に計画に盛り込むし、優先して行います。プライベートであれば、年に数回の大掃除などのビッグイベントは優先度SSSです。あと、病気や障害関係の手続き等は期限のあるものが多いので、優先度Aとします。

 

日々の掃除などは優先度Bとします。優先度Aにしても良いのですが、体調が悪いときに無理してやることでもないかな、とも思うので。日々こつこつとやるべきことは、優先度を上げる努力よりも、余剰時間を生む努力をして、余剰時間の範囲内で無理なく行えることを目標にした方が続くかな、と考えています。

 

優先度Cは、②の「自分へのご褒美」と似ていて、己の充足のために取り入れるものです。なので、基本的にわざわざ活動時間に組み込むことはしません。ですが、例えば「この報告書を午前中で作成し終えたら、午後は単純作業メインの業務に切り替える」のように、どうしてもやりたくないSSS級の優先度の活動を乗り越えるための「ニンジン」としてあえて活動時間に組み込むことはあります。

 

優先度Dは、①期限の有無/②必要性の有無/③やる気の有無 に照らし合わせて考えてみたら、自分には必要の無いものだった。というものが多いでしょう。例えば、私にとって職場の好きでもない人との飲み会は無駄でしかありません。そもそも心疾患を抱える身としては酒も塩分の高い食事も積極的に取るべきではないので、優先度Dとして、なるべく自分の時間から排除するように心がけています。

 

こんな感じで、活動が限られる人は時間が限られます。時間が限られる人はできることが限られます。その本質は、本来、健常者・傷病者に関わらず、万人に通ずるところでしょう。

 

できることが限られる私は、できないことをもっと自覚して、できないなりのできることを持続的に行う工夫が求められます。

 

日々是精進

時々消沈

燃え尽きる前に

ご褒美を

 

そんなこんなをモットーに

 

今日も、生涯の悪友「倦怠感」と自分の体力と相談しながら、ゆるりらと生きて生ければと思います。